9980円のマウンテンバイクを組み立ててみる
先月に注文した「シマノ製7段変速機 & 前後ダブルサスペンション搭載! 26インチ 折りたたみマウンテンバイク 」が3週間経って今日やっと届きました。
折りたたみ式自転車のイメージと言えば
1、走行中に分解しそう。
2、強度的に大丈夫なの?
3、組み立てるのは大変じゃないのか?
という感じのマイナスイメージを持つ方が多いと思います。
今回購入したマウンテンバイクは、値段が9980円(税別、送料別)という値段の安さに加え、なおかつ折りたたみ、しかもインターネットで現物を見ないで購入するという個人的にはかなり無謀な買い物をしています。
しかしこの自転車は、楽天市場のアウトドア部門では上位に位置し、お客様評価を見る限りではとても良い、しかも人気で供給が追いつかないらしく数週間待ちという人気っぷり。
果たして9980円の折りたたみ式マウンテンバイクの実力はどのようなものなのでしょうか?
実際に箱から出して、組みてて、走行まで試してみたのでその感想を書いておきます。
低価格帯の折りたたみ自転車の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
5月上旬便で注文していたので「GW中には組み立てられるかな?」と思っていたのですが、到着したのは9日。
4月下旬くらいに「○日に入荷するので、×日には届けられます。」などの連絡メールが欲しかったところ
しかしGW中は中国の流通とかがストップしてしまうことを考えると仕方がないのかな?とも思います。
ただ26インチの折りたたみ自転車を入れているダンボールともなるとかなり大きく、玄関の7割程を占拠してしまうので、
高層マンションなどに住んでいる方は多少の覚悟をしておいた方がいいかも。
それにこの梱包用のダンボールは
「なにか故障があった時のお店への返送用」に必要なので捨ててはいけません。
捨ててしまった場合、輸送用のダンボールを別途入手するなり、注文しなくてはならないので余計な出費がかかります。
なので保証期間の1年間は屋根裏にしまうなり、折りたたんで押入れに放り込むなりして残した方がいいと思います。
相当かさ張るので捨ててしまいたいところですが・・
ダンボールの中を開けてみました。
中の自転車は写真のような状態で入っています。
かなり重たいので女性の方は誰かに手伝ってもらうなり、男の人に手を借りた方がいいかもしれません。
それに本体が大量のビニールや梱包材で保護されていますので、ハサミは必須かと。
ゴミも大量に出ますので覚悟してください。
取扱説明書と工具です。
以下の説明書と工具があります。
・組み立て・折りたたみ・調整マニュアル(日本語)
・一般用自転車・幼児用自転車取扱説明書(日本語)
・外国語の取扱説明書
・L型六角レンチ×1本
・10穴スパナ
・フロントハブの予備蓋(前輪中央、黒いプラスチックの蓋)
組み立て・折りたたみ・調整マニュアル(日本語)はこのマウンテンバイク専用の説明書になっています。
この説明書だけでも組み立てることは出来ますが、問題点が三つほど
1、「カチッ」と音がして、安全ピンがかかったのを確認してください。
→そんなにしっかりしたカチッ音ではないため気付かない可能性がある。
2、クイックレリーズをジョイントの溝にはめ込みますの部分の説明が不足している。
→あの説明書通りにすると上手くはめ込めない。はめ込む時はレバーを上方向にしないとはまらない。無理にはめるのは危険。
3、微調整などには一般用自転車・幼児用自転車取扱説明書(日本語)を参照してくださいと書いてあるが、その説明書の図とマウンテンバイクの実機との構造が異なる。
→ママチャリを含む一般的な自転車の調整方法なので、図も汎用なものを使っています。なので一から組み立てる初心者には分かりにくいかも。
私が思っただけでもこれだけの問題・不足点があるので、組みたてるには少し頭を使うかもしれません。
ちなみにL字の棒はゴミではありません。
L型六角レンチというもので、(ドライバと同じような感覚で)六角型のネジ穴にはめて、絞めたり緩めたり微調整するのに使います。
スパナに関しては説明しなくても大丈夫かな?
付属している工具の説明はなにも書いていないので、最初はただの重し?かなにかだと思っていました。
これはあきらかに説明不足だと思います。
袋にただ単に入っていただけではゴミだと勘違いしますって・・
袋に入っていた黒いプラスチックの蓋のようなものは前輪の中央にある蓋の予備です。
とくに固定などはされておらず、ただ単に被せているだけなので、少し力を入れて引っこ抜くと簡単に抜けてしまいます。
とりあえず箱から出して玄関に置いてみました。
ビニールや梱包材などでしっかりと蓋われているのでハサミを使って全てはずしてください。
大量のゴミが出るので、ごみ袋を事前に準備しておいた方がいいかも。
説明書通りに組み立ててる最中の画像です。
2、クイックレリーズをジョイントの溝にはめ込みますの部分の説明が不足している。
→あの説明書通りにすると上手くはめ込めない。はめ込む時はレバーを上方向にしないとはまらない。無理にはめるのは危険。
と書いたように、溝にはめ込むのに最初はかなり苦労しました。
これはただ単に説明不足なだけなので、レバーを上方向にした状態ではめれば、すんなりはめることが出来ます。
ただレバーを下げるのには相当な力がいることにはご注意を。
女性の方は男の人の手を借りるなりした方がいいかも。
なお全ての工程で言えることですが、
しめるときはしめすぎだと思うくらい力いっぱいしめておく。
緩いままだと走行中に分解する可能性もあるので、しめすぎだと思うくらいが丁度いいかと思います。
ここまでで大体1時間ちょいかかりました。
これから外に出して試運転してみようかと思います。
これでとりあえず完成しました。
少しだけ運転してみて問題が発生。
1、レバーをしっかりしめたはずなのに、座った途端にサドルが落ちた。
→出荷状態では緩い場合があるので、一般用自転車・幼児用自転車取扱説明書(日本語)を見ながら、10穴スパナでシートクイックレリーズ部分をしっかり締め直す。
2、フロントフェンダー(前輪の土除け)が車輪と同一線上にない。
→あきらかにずれていたので、L字型の棒(L型六角レンチ)で付け直した。
私の場合は以上の調整をしました。
出荷された状態によっては、他の部分が緩いという可能性もあります。
いきなり使うのではなく、最初の一日は説明書を見ながら微調整することをオススメします。
もし自分の力ではどうにもならないようなことがある場合は、
近所のホームセンターに自転車を持っていけば、無料、またはかなりお安い値段で調整してくれます。
自転車の防犯登録もホームセンターで行うことが出来るので、分らないことは自転車のプロに聞いた方が確実です。
【とりあえず調整も終わったら】
自転車の防犯登録をします。
お近くの自転車ショップ、ホームセンター、スーパーの自転車売場などに以下のものを持っていきます。
1、組み立て・折りたたみ・調整マニュアル(日本語)の最後のページにある「自転車防犯登録について」の部分
2、お店から届いた納品書とその紙に貼られている販売店のお買い上げシール
3、身分証明書(運転免許、健康保険証、学生証)
4、お金(地域によって500円~700円)
5、自転車本体
自転車の車体番号などはショップの店員さんが調べてくれるので、分からなくても問題はありません。
登録は大体5分くらいで終わるので、待ち時間で自転車のチェーンなりライトを買っておきましょう。
【購入してみて】
最初の組み立て、調整、防犯登録に行くのだけは面倒かもしれません。
しっかりしめるなどの事前の調整さえきちんとすれば二回目以降は快適に運転することも出来ます。
また折りたたみ自転車は雨の日に家の中に入れられるなど多くの利点があります。
20インチの自転車は車にも簡単に積むことも出来ますし、26インチでも少し苦労はしますが車に積むことも出来ます。
旅行などに折りたたみ自転車を使うというのも面白いかもしれませんね。
個人的な評価(5段階評価、3が普通)
説明書:★★半☆☆ 2.5
梱包方法:★★★★☆ 4.0
組み立て難易度:★★★半☆ 3.5
コスト:★★★★☆ 4.0
お店:★★★半☆ 3.5
楽しさ:★★★★半 4.5
総合:★★★★☆ 4.0
この低価格帯なら満足な出来だと思います。
説明書も多少も不備はありますが、英語の説明書を日本語に翻訳して付属してくれたというだけで難易度も大幅に下がりますし。
それに自転車のメンテナンス方法など、自転車を長持ちさせる方法も色々と知ることができるので最初から完成している自転車を買うより実は長持ちするかもしれません。
実際1週間程使っていますが、特に不都合は出ていません。
かなり快適ですよ。
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