Universal Unbricker v7
Universal Unbrickerの最新版がリリースされました。
今回のアップデートではidStorageのリジェネレート機能が主に搭載されました。
通常であれば、idStorageが破損することは滅多にありませんが、誤った操作で別の個体のidStorageを上書きしてしまうと、正常起動が出来ないPSPが出来てしまいます。
今回のリジェネレート機能では、そういったPSPをある程度まで修復することが出来るようになりました。
過去のバージョンからの追加点、変更点は
・Flashフォーマット機能を追加した。
→CFW4.01M33をインストールした際に不具合が発生する場合がありますが、この機能を使用してFlashをフォーマットすればそれが回避できるかも?またFlash0~3領域のリパーテンションを行うことも可能です。
・idStorageツールの追加。
→idStorageの修復、リージョンコードの変更、無線LANのMACアドレスの修復などが行えるようになりました。
流石にTA-088v3対応とまではいきませんでしたが、idStorageのリジェネレート機能の追加など以前のv6と比べ、より安心して導入できるようになりました。
今回は実際にUniversal Unbricker v7を導入してみたいと思います。
【導入するのに必要なもの】
・TA-088v2基盤までのPSP-1000/PSP-2000
・Universal Unbricker v7(ミラー)
・適当なメモリースティックPRO Duo
・v4.01のシステムアップデータ(EBOOT.PBP)
・Jigkick Battery(Pandora Battery)
【導入方法】
1、Universal Unbricker v7を入手し、解凍する。
以下のような構成になっているはず。
despertar7
├ readme.txt
├ DC7
│ ├ EBOOT.PBP
│ ├ intraFont.prx
│ ├ iop.prx
│ ├ libpsardumper.prx
│ ├ pspdecrypt.prx
│ └ vlf.prx
└ intraFont
├ build.mak
├ exports.exp
├ GraphicsUtility.S
├ intraFont.c
├ intraFont.h
├ libvlflibc.a
├ LICENSE
├ main.c
└ Makefile
2、DC7フォルダをms0:/PSP/GAME/DC7/としてコピーする。
3、メモリースティックのルート上にv4.01のシステムアップデータ(EBOOT.PBP)を401.PBPとリネームし置いておく。
※もしカスタムテーマを適応している場合は元の状態に戻しておくこと。
4、使用するカーネルを3.xか4.xのいずれかにしておく。それ以外のカーネルの場合はリカバリーモードで変更しておく。
5、XMBから「Despertar del Cementerio v7」を起動する。
起動すると「Press ○ to begin the installation.」と指示されるので○ボタンを押して、インストールを開始する。
※過去にTimeMachineを導入済みの場合、インストール後にUUv7をどのボタンを起動ボタンするかを訊ねてくるので各自設定しておく。
※インストーラーが99%から止まってしまった場合は、mspformatを実行してから再度インストールを実行してください。通常の場合はmspformatはする必要はありません。
6、「Installation completed.」と表示されればインストール完了です。○ボタンを押してXMBに戻ってください。
【UUv7の使い方】
1、先ほど作成したメモリースティックとJigkick Batteryを本体にセットする。TimeMachineを導入している場合は起動ボタンを押しておく。
※ACアダプタを装着したままだと自動的にUUv7は起動しません。この場合は手動で電源を入れます。
2、UUv7(Despertar del Cementerio v7.77)が起動します。
【メニュー解説】
Install4.01M33
→CFW4.01M33-2を導入する。
Install4.01OFW
→純正FW4.01を導入する。
NAND operations
→NANDのダンプ(バックアップ)やリストア(バックアップしたものを適応させる)を行う。
Hardware info
→PSP本体の情報を表示する。
Test M33
→メモリースティックから4.01M33起動する。
Shutdown
→電源を切る。
Reboot Device
→XMBに戻る。
【新機能の解説】
・Lflash format(nand operations menu)
→内蔵Flashメモリの物理フォーマットを行い、Flash0~3の4つのパーテンションを再度作成する。パーテンションのサイズの変更も可能で、その場合は論理フォーマットも行う。
この機能は主に(CFW4.01M33のインストールする際に)フラッシュ領域のアサインに失敗してブート出来なくなる不具合が発生した場合に使うことによって不具合を解決することが可能。
PSP-1000でこの機能を活用すれば、より多くのFlash0領域を得ることも可能です。
ただし他の領域がその分少なくなりますが。
・Create New idStorage(NAND operations → IDStorage)
→破損してしまったidStorageを修復する機能です。
リストア可能なidStorageは、個体に依存しない共通のキーと、個体ごとに設定されているregion、openpsid、certificate、umdに関わるキーです。
他のPSPのidStorageを上書きしてしまった場合などに使います。
[idStorageの修復方法]
1、Universal Unbricker v7を起動し、NAND operations → IDStorage → Create New idStorageを選択してください。
2、リージョンコードの設定を行います。Europe、Japan、Americaが選択可能です。
この項目は、リージョンコードが設定されているUMD VIDEOやUMD AUDIOなどの再生に影響を及ぼします。
海外のUMD VIDEOを大量に持っているなどの理由がない限りは日本を選択してください。
3、次にMACアドレスの修正を行います。Get Real MACを選択すると、PSPに内蔵されている無線LANアダプタのMACアドレスを自動的に所得し、キーの修正を行います。
行う際は無線LANのスイッチをオフにしておくこと。
もしMACアドレスが所得できなかった場合や、右ボタンを押して自動所得をスキップしてしまった場合はランダムなMACアドレスが生成されます。
4、最後にCreateを実行すると修復が行われます。
[注意点]
UUv7を作成した本体と異なるPSPで実行する場合は、ms0:/TM/DC7/registry/act.datが存在しているか確認し、存在した場合は削除してから実行してください。
削除せずに実行してしまうとPSNで購入したゲーム等が動作しない可能性があります。
もしこのような症状になった場合は、flash2に存在しているact.datを削除してください。
【導入してみて】
idStoregeを上書きしてしまったPSPにもある程度は対応できるようになりました。
もし過去にidStorageを上書きしてしまった方がいたら、UUv7で修復を試みてください。
なおNANDのリストアは最終手段です。何度も行っているとPSPが正常に起動しなくなる可能性があります。これは物理フォーマットを行っている際に、Bad Blockの情報も潰される可能性があるから。
UUv7は万が一の保険として活用できます。CFWを導入している方は保険として作っておくとよいかもしれませんね。
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