DSTT Kernel Ver1.16 リリース
長い間更新されなかったDSTTの最新のカーネルVer1.16がリリースされました。
今回のアップデートでは
【v1.16】
・ID 2838のゲームで発生していたいくつかのエラーの修正。
となっています。
ID 2838とは「シドとチョコボの不思議なダンジョン『時忘れの迷宮』DS+」のことです。
色々な人の報告を聞く限り、従来のカーネルでは動かなかった他のソフトも(一部ですが)動くようになったという話。
なおFake1、Fake2の場合、新しいカーネルを導入するとDSTTが破壊されるという話が過去にありましたが、今回のv1.16カーネルをFake1、Fake2、一部のロット6※、ロット7※環境で導入しようとすると
起動してすぐに画面が真白になる。
という症状が出る恐れがあること。
※ロット6、ロット7については「導入してみて」を参考にしてください。
具体的には任天堂のロゴが表示される前にフリーズしたり、その後の画面でフリーズ、上画面が真っ黒でなおかつ下画面が真白状態。
MicroSDを抜き差ししても変わらない。
上記のように接触不良に似た症状が現れる可能性があります。
ちなみにこの症状に一旦なってしまうと、古いカーネルに戻したとしても同じ症状が繰り返す恐れがあります。
これは過去の動画にもあったように、Fakeを破壊する仕組みが組み込まれた影響だと思われます。
私の場合は正規品(True)のロット2なのでそのような症状は一切発生していませんが、Fake1、Fake2、ロット6※、ロット7※のDSTTを持っている場合は導入を控えた方がいいのかもしれません。
詳しくは
→http://forum.dstt.jp/viewtopic.php?id=662
今回は正規品を使っていること前提で、最新版カーネルVer1.16を導入したいと思います。
※この記事を書いた後に動きがありました。
「TTMENU.DATの謎」 の記事も合わせてお読みください。
【導入するのに必要なもの】
・DSTT Kernel Ver1.16 日本語版(2008年10月30日現在)
→http://www.ndstt.com/en/download.html
→http://download.ndstt.com/download/os/v1.16/jpn.zip
・DSTT Kernel Ver1.07 with MoonShell Ver1.71
→http://download.ndstt.com/download/homebrew/moonshell_v1.71.zip
※今回はMoonShellを含めた導入方法を掲載。
※MoonShellとはDSで起動するマルチメディアプレーヤーです。DSで音楽や動画を楽しむことが出来ます。
【導入方法】
1、DSTT Kernel Ver1.07 with MoonShell Ver1.71を入手し解凍する。
2、解凍すると以下のような構成になっていると思います。
【ttmenu_v1.07b_jpn_moonshl_1.71p1】
├ Readme.txt
└ 【JPN】
├ MoonShell_DSTT.nds
├ TTMENU.DAT
├ TTMENU.SYS
├ 【moonshl】
└ 【TTMenu】
3、DSTT Kernel Ver1.16 日本語版を入手し解凍する。
以下のような構成になっていると思うので、jpnフォルダ内のファイルを工程2のJPNフォルダ内へ全て上書きします。
【jpn】
├ TTMENU.DAT
└ 【TTMenu】
4、上書き済みのJPNフォルダ内にあるファイル全てをMicroSDのルート上にコピーする。
※JPNフォルダのままコピーしないこと。必要なのは中身です。
5、DSTTを起動し、カーネルのバージョンがVer1.16になっていれば導入完了です。
MoonShellも導入されていると思います。
【導入してみて】
Fake1、Fake2のDSTTを持っている場合は、導入を避けた方が賢明です。
またロット6、ロット7の一部でも巻き添えを喰らう可能性があるので要注意。
ちなみに海外のフォーラムで調べてみたところ、このような話の流れになっています。
ロット6とロット7を生産していた時期に、現在の本家と分家が喧嘩していた。
その当時は両方とも同じロットナンバーで生産していた。
ただ分家の方は見た目が同じでも、安い部品を使って生産していたために外見上の判断は出来ない(要するに悪質な劣化コピー)。
したがってロット6とロット7の両方に本物と偽物が混在している。
今回のv1.16カーネルで壊れた場合は分家が生産した偽物を掴んだからである。
これってかなり酷い話です。
Fake1とFake2の判別は基盤を見れば判別できましたが、外見が同じではほとんど判別不可能。
これでは購入者側はどうしようにもありません。お手上げ状態です。
(08/11/04追記)
こんな情報も
A few GBAtemp members have tested the firmware on their fake DSTT's,
and have
confirmed that there is no bricking
code.
要約すると
GBAtempメンバーは、偽物のDSTT上で今回のファームウェアをテストし、破壊するようなコードが無いことを確認いたしました。
あからさまに破壊を実行するコードは無いらしい。
どうやって今回のv1.16カーネルは偽物を判断しているのでしょうか。
仕組みがいまいち分かりません。
※この記事を書いた後に動きがありました。
「TTMENU.DATの謎」の記事も合わせてお読みください。
(08/11/05、11/06追記)
ちなみに今回のカーネルの主な修正項目である「シドとチョコボの不思議なダンジョン『時忘れの迷宮』DS+」のエラー修正ですが、有志がロムイメージに当てる修正パッチを配布していたりするので、それを当てれば古いv1.15環境でも動作出来ると思われます。
配布場所については「R4(Revolution for DS)74」スレッドの>>364を参考にしてください。
また何気に「U2 DS」の新しいカーネルがリリースされています。
DSTTでも使えることは確認してあるので、物好きな方はそちらもチェックしておいてください。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
いつも拝見しています。
fake2の件なのですが、
動作は異常なかったのですが、
DS起動時に真っ白になってしまうという症状が
出ています。何回かやると普通に起動するのですが、
これはDSTT側の策略でしょうか?
ちなみに今までこのような症状はありませんでした。
ちょっと怖いです(^^;)
投稿: 名無し | 2008年10月31日 (金曜日) 午前 04時44分
>名無しさん
策略かどうかは分かりませんが、
Fake2で同じ症状になっている方がいるようです。
今のところ出ている対応策としては
・端子部分を綺麗に掃除し直す。
→接触不良の可能性があります。
・カーネルを上書きした場合、不具合が残る可能性があるので、ファイルを一旦パソコンなどに移してから、SDカードをフォーマットして再度入れ直す。
というのが出ています。
ただこれで解決できるかは分かりません。
根本的な原因がまだ見つかっていないため、不安であるのなら古いカーネルに戻してみるのも手だと思います。
詳しくは
http://forum.dstt.jp/viewtopic.php?id=662
を参考にしてください。
投稿: MOO | 2008年10月31日 (金曜日) 午後 02時35分
自分も起動時に真白になる症状が出ております。
Fake2ってのは何の事なのでしょうか??
何回かやると普通に起動したりするのですが、これを何回も繰り返してて DS本体が壊れたりする可能性あるのでしょうか?
投稿: 名無しさん | 2008年10月31日 (金曜日) 午後 03時21分
>名無しさん
Fake2に関しては過去記事を参考にしてください。
http://kaze-tado.way-nifty.com/moo/2008/09/dstt-acf1.html。
>>何回かやると普通に起動したりするのですが、これを何回も繰り返してて DS本体が壊れたりする可能性あるのでしょうか?
これも過去記事を読めば自ずと分かると思います。
下手をするとMicroSD内のデータが消えてしまう可能性も十分考えられるので、バックアップはきちんと取ってください。
投稿: MOO | 2008年10月31日 (金曜日) 午後 03時54分
>>MOOさん
レス&対応策ありがとうございます。
最初の方の名無しです。
そうですね、やはり怖いので
古いカーネルに戻そうと思います。
ありがとうございました。
投稿: 名無し | 2008年10月31日 (金曜日) 午後 07時14分
Fake環境の場合、画面が真白になってフリーズする事例がかなり発生しているため、記事の文章を一部訂正しました。
自分が持っているDSTTがTrueであると確信出来るまでは導入は控えた方が良いのかもしれません。
投稿: MOO | 2008年11月 3日 (月曜日) 午後 10時04分
DSTT最新シェルに最新カーネル1.16入れたら画面真っ白、、フェイクじゃないのに、、、涙、、純正品まで壊れました。。
投稿: 通りすがり | 2008年11月 5日 (水曜日) 午前 12時08分
手持ちのFake2とロット7にカーネルVer1.16を導入してみました。
ロット7は今のところ問題無い様に見えますが、Fake2は電源投入時に止まったり起動したりの状態になりました。
カーネルを戻しても状態が変わらなくなったので、殻割してみた所、AMIC A29L400TG-70 というPICチップの表面が一部溶解していました。この為の接触不良?
これがカーネルVer1.16を導入した所為かどうかは不明ですが、Fakeには導入しない方が良いのかも。
投稿: 名無しさん | 2008年11月 5日 (水曜日) 午後 11時29分
>>名無しさん
情報ありがとうございます。
どうやらFakeを破壊する仕組みが確実に組み込まれているみたいですね。
ロット7に関しては壊れた人がいたり、いなかったりと分かれているみたいです。
ただそれに関しては記事の方に追記していましたが、本家が作ったものと分家が作ったものとでは外見は同じだが質が違うという情報があるので、貴方が持っているものは本家のものかと思われます(ただしばらく使っていて問題がなかったらですが、、徐々に壊れていくとかいう話もありますんで)
>>AMICA29L400TG-70 というPICチップの表面が一部溶解していました。
偽物のPICチップを溶解させたという話が本当であれば、接触不良と同じ症状が出るのも頷けます。
偽物が使っている部品は粗悪なものらしいので、ちょっと電気を流せばチップを溶解出来そうですし(徐々に壊れていくという説もこれだと納得できる)
もしよろしければ今後のために
溶解しているPICチップ部分を撮った画像を私宛(unitednations0079あっとhotmail.com あっとを@に変換)に送って頂けないでしょうか?
その場合、情報提供者としてハンドルネームも添えて頂けると助かります。
その画像を元に情報を募れれば、どこを壊すのかが分かってくると思います。
今後のためによろしくお願いします。
投稿: MOO | 2008年11月 6日 (木曜日) 午前 12時42分
本物のロット7とロット6の一部も巻き込まれているということですが、ブリスターパックはほとんどロット6ですが、これも危ないって事ですか?
投稿: かんた | 2008年11月 6日 (木曜日) 午前 05時03分
>>かんたさん
ブリスターパックの殆どが危ないというのは大袈裟だと思いますが、不安であるのなら導入は控えてください。
一応、情報として
日本語版カーネルに含まれるTTMENU.DATが途中で差し替えられていたようなので、リリース当初のもの(TTMENU.DATのCRCがce7a3983)は安全上避けた方が無難です。
また現在入手できるCRCが「f7eefb2e」のものは、破壊されたという報告はあまり聞きません。
ただこちらを導入するにしても人柱覚悟で自己責任のものに行ってください。
チョコボだけであれば、回避パッチも公開されていますし、そっちを使うのも手だと思います。
投稿: MOO | 2008年11月 6日 (木曜日) 午後 12時06分