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2008年11月18日 (火曜日)

DSTT ロット8(Fake6)を検証してみる

200811183
「ロット8の偽物にはご注意を」の記事の続きです。
前回の記事の投稿後に、にゃん様からロット8(Fake6)の殻を割った画像の提供をして頂きました。
誠にありがとうございます。
今回は過去記事に書いた真贋判定方法を元に(にゃん様提供の画像を)実際に比較していきたいと思います。

ロット8の偽物はFake6として定義されました。
今まではFake3として紹介していましたが、表記を修正しています。

【真贋判定方法】
A、端子部分に「DSTT   8」と刻印されているか?刻印されているのであればBへ
(公式画像)
200811174
(提供画像)
200811184
端子部分の隙間から「DSTT   8」という刻印が見えると思います。
過去にロット6の刻印が8にも見えるという話がありましたが、今回は明らかに「8」であると確認できます。
ただ8という数字が従来の1.5倍大きい。
というわけで工程Bに続きます。

B、金色の端子部分の左から8つ目に穴が2つあるだけならTrue
200811172_4
↑穴の数が少ない。

もし金色の端子部分の左から一つ目に穴が2つ、2つ目に穴が一つ、7つ目に穴が2つ、8つ目に穴が一つ存在している場合Fake6疑惑あり。
(公式画像)
200811173
↑穴がTrueと比べて明らかに多い。
Fake6のロット8ではmicroSD差し込み口のバネも明らかに硬くなっているとのこと。

(提供画像)

20081118200811183_3
↑クリックすると拡大されます。
左の画像だと少しぼやけているので穴が見えにくいかと思います。
その場合は右の画像を参考にしてください。
数えてみると金色の端子部分の左から一つ目に穴が2つ、2つ目に穴が一つ、7つ目に穴が2つ、8つ目に穴が一つ存在していることが確認できます。
200811213

公式サイトで公開されている画像です。
クリックすると拡大されます。
端子の穴の数以外にも画像ので囲んだ部分が異なっていることが分かります。
これは殻を割らないと分からないはず。
殻は爪で簡単に割ることが出来るのでここまできちんと確認してください。
(提供画像)
200811214
これで確定。
以上の確認方法を元に提供画像のDSTTはロット8のFake6であることが判定出来ました。

補足として「Fake DSTT - Nintendo DS マジコンWiki」に以下の記述が追加されていたのでこれも確認してみます。
簡易パッケージ版Fakeが登場
* 2008年11月中旬頃より、本家サイトでブリスターパックのFake(3?)の存在が確認されました。※Fake6として定義されました。
* 本家よりもパックの作りが甘く、開閉のための窪みが大きい。
* ロットは8、基板表の作りはFake1に、基板裏は本家版に酷似。
* コンデンサC1・C2のハンダ付けが雑であることが多い。
* 本家カーネルv1.16が動作するとの報告が多い(本家のFake破壊カーネル対策か?)。

パックの作りとハンダ付けが雑であることが多いというのは個体差がありそうなので今回はスルー。
確認できそうなロット8(Fake6)の基盤表の作りがFake1に酷似している件について比較してみます。
2008110920081118
左:ロット7(Fake1) 右:ロット8(Fake3)
両方を比較してみると、ロット8のコンデンサの数が少なくなっています。
例えば右上部分を見てみると、
Fake1だとC4、C6の2つのコンデンサがあるのに対し、ロット8のFake6だとC3コンデンサ1つだけになっています。
またFake1のC1、C2コンデンサ付近の配置も変わっています。
酷似していますが、よく見ると違いがかなりありますね。

では基盤の裏はどうなっているかというと、
Wikiだと基板裏は本家版に酷似と書かれています。
200811185
ロット6のTrue(本家版)とロット7のFake1の基盤の裏です。
明らかにFakeの方が配線パターンが単純化されています。
ロット8のFake6はどうなっているかというと・・
200811182
↑クリックすると拡大します。
配線が単純化されている分、本家版よりFake1に似ているように見えます。
ただFake1よりは配線パターンが微妙に多かったりしています。

あとは
* 本家カーネルv1.16が動作するとの報告が多い(本家のFake破壊カーネル対策か?)。
これに関しては今回は保留。
海外のフォーラムなどでこのように言われているのだとは思いますが、国内ではまだまだ発見報告が少ないので確認できません。

それにこのカーネルv1.16というのが
差し替え前のTTMENU.DATのCRCが「ce7a3983」のものを指すのか、差し替え後の「f7eefb2e」なのかがいまいちよく分かりません。
大丈夫だとしたら差し替え後の方だと思いますがどうなんでしょうかね。
【追記】
国内でも動作報告が出てきましたが、
Fake6のDSTTではv1.16カーネル(ce7a3983)のホワイトアウト現象に対し、なんらかの対策が取られている可能性が出てきました。
となるとWikiで語られたことは本当であるのかもしれません。
ただ極々少数ですがホワイトアウトしたと言っている方もいます。
これはただ単にフラッシュメモリ部分のハンダ付け不良の可能性が高いと思いますが、念のため気を付けておいてください。
なお今後出ると思われる本家側のv1.17カーネルでどうなるかは分かりませんので要注意。
(08/11/23追記)

【それで少しだけ思ったのですが・・】
黒ガワのDSTTでの偽物報告やv1.16導入時のホワイトアウトは未だに聞いたことがありません。
公式サイトの画像などを見ても白ガワばかりですし、これは単に黒カワの流通量が少ないだけなのか、偽物が本当に無いのか正直疑問です。

流通量が少ないだけでした。
ロット8の黒ガワのFakeを確認しました。
 
【追記】
200811186_2
公式サイトで動きがありました。
→ttp://www.ndstt.com/en/index.html
※hは外しています。

どうやらこれから製造するロット8のDSTTでは
「microSD差し込み口」の場所が左から右に変更されるとのこと。
それに伴い内部の構造もかなり変わっています。
今まで端子部分でロット番号を確認していましたが、画像を見る限り
「DSTT     8」から「ASDTF02」に刻印が変更されています。
※09年5月前後から「ASDTF05」に刻印が変更されています。
あと今まで右上にあったフラッシュメモリが完全に無くなっています。
過去にM3RealやAK2のようなマジコンが1チップになった際は、互換性に問題が生じていました。
果たして今回の設計変更は大丈夫なのでしょうか。
検証とか全然していない状態でリリースしてそうですが・・

フラッシュメモリは基盤の裏側にあるみたいです。
使われているフラッシュメモリはインテル製であることを確認しました。
→ttp://www.majikarusyannhai.jp/product/288
※hは抜いています。
となるとTrueはロット6からインテル製のフラッシュメモリを積んでいるでFAかなと。
True
→内部分裂→SHARP→新シェルに切り替え→INTEL→構造大幅変更→INTEL
Fake
→内部分裂→AMIC→新シェルに切り替え→EON→?
DSTT Advance
→ATMEL→?

こんな感じになっています。
それにしてもチップが裏側にあるマジコンで思い浮かんだのがN5
チップの上にシールを貼ると、発熱したときに怖かったり。
あとガワの作りが荒いとシールが浮くorz
消費電力増量の悪寒。

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