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2008年12月14日 (日曜日)

FakeRecovery 解説&導入記事

200812142
v1.16カーネルで破壊されてしまったDSTTのフラッシュメモリを修復するプログラムであるFakeRecoveryがボヤッキー氏よりリリースされました。
今回のプログラムで修復できるフラッシュメモリは以下の通り
AMIC A29L400T ※動作確認済
AMIC A29L400U
EON EN29LV400AT
EON EN29LV400AB ※動作確認済
ATMEL AT49BV001A(N)
ATMEL AT49BV001A(N)T ※動作確認済

※動作確認済と書いたものは修復できることを実際に確認したものです。
参考までに過去に公開していたフラッシュメモリの製造元リストは以下のとおり(一部修正あり)
True
→内部分裂→SHARP(000049B0)※2→新シェルに切り替え→INTEL→構造大幅変更→INTEL
Fake
→内部分裂→
AMIC→新シェルに切り替え→EON
→?
DSTT Advance
ATMEL→v1.16対策→ATMEL(734D849F)※1→?

※1 使われているフラッシュメモリは本来書き換え対象である「ATMEL AT49BV001」
なぜ書き換え対象にならないのかというと、最新のDSTT Advanceではv1.16カーネルのFakeを壊す仕組みは完全に無効化されているため。
つまりフラッシュメモリへのコマンドを発行しても、フラッシュメモリは応答しないので、IDのような値が表示される。
つまりIDのように見える「734D849F」は、100h番地のメモリの値になっているだけ。
フラッシュが応答しないということはFakeRecoveryでも書き換えは出来ない。

※2 Fake Detectorで判定するとフラッシュメモリの名前は表示されず「000049B0」と表示されました。
この値が表示された場合は、SHARP製の「F160BGHB-BTLZ0」が使われていると思って良いかと。


なおDSTT Advanceを修復する場合は、DSTT AdvanceにmicroSDを装着したまま実行してください。
また修復する際にはmicroSD内のデータはバックアップしておくことをお勧めします。

注意事項
DSTTDUMP.BINがmicroSDに存在しないと、DSTTから起動されていると判断してDSTT専用のコマンドを実行します。
そのため、他のマジコンから実行していると、そのマジコンを破壊する可能性があります。
また使い方を誤ると修復ではなく、フラッシュメモリを破壊する恐れがあります。
自己責任のもとに行ってください。

【導入するのに必要なもの】
・FakeRecovery.nds

偽DSTTスレ2>>8 ボヤッキー氏の書き込みを参考に入手してください。
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gameurawaza/1229131598/
※先頭のhは抜いています。
また転載しても構わないとのことなのでミラーを置いておきます。
FakeRecovery.zip(ミラー)
※ver1.16a 解凍パスワードは「FAKEDSTT」
・ver1.16カーネルで破壊されてしまったFakeDSTT or DSTT Advance
・正常動作するDSTTまたはDSTTからダンプしたファイル(DSTTDUMP.BIN)
※DSTTDUMP.BINに関しては自分でダンプしたものを使うこと。


【導入方法その1】
※正常なDSTTをお持ちの場合の導入方法です。


1、FakeRecovery.ndsを入手し、microSDのルートディレクトリにコピーします。
※ルートディレクトリ・・階層型ファイル構造における最上階層のディレクトリ( あるいはフォルダ)のこと。
要するにmicroSDを開いて一番最初に出てきた階層のこと。


2、FakeRecovery.ndsを起動します。
200812143
実行すると、正常なDSTTからフラッシュメモリの情報を一旦読み込み、読み込んだデータが正常ならば「Change DSTT , press A」と表示されます。

3、「Change DSTT , press A」と表示されたら、修復したいDSTTに差し替えてAボタンを押します。

4、画面上にフラッシュメモリの型番が表示され、「Recovery Start? press A」と表示されるので、準備ができているのであればAボタンを押して修復を実行してください。
実行しない場合はそのまま電源を切ってください。

5、画面上に
****************
................

といった経過表示がされ、最後にComplete!と表示されれれば、修復完了です。
200812144
↑修復が無事に出来ました。

【導入方法その2】
※DSTTをダンプしたファイルを使用する場合です。この場合、DSTT以外でも実行できます。


1、FakeRecovery.ndsを入手し、microSDのルートディレクトリにコピーします。
※ルートディレクトリ・・階層型ファイル構造における最上階層のディレクトリ( あるいはフォルダ)のこと。
要するにmicroSDを開いて一番最初に出てきた階層のこと。


2、DSTTからダンプしたファイルDSTTDUMP.BINというファイル名で、microSDのルートディレクトリにコピーします。
※DSTTDUMP.BINのファイルサイズとCRC32を事前に確認しておいてください。
正しいダンプデータのサイズは128KB、CRC32は「4B293714」です。


3、FakeRecovery.ndsを起動します。
200812143
実行すると、DSTTDUMP.BINの情報を一旦読み込み、その後に「Change DSTT , press A」と表示されます。
この際に読み込んだダンプデータが正しいかどうかのチェックはしないので、DSTTDUMP.BINのサイズとCRC32を事前に確認しておいてください。
※正しいダンプデータのサイズは128KB、CRC32は「4B293714」です。


4、「Change DSTT , press A」と表示されたら、修復したいDSTTに差し替えてAボタンを押します。

5、画面上にフラッシュメモリの型番が表示され、「Recovery Start? press A」と表示されるので、準備ができているのであればAボタンを押して修復を実行してください。
実行しない場合はそのまま電源を切ってください。

6、画面上に
****************
................


といった経過表示がされ、最後にComplete!と表示されれれば、修復完了です。
200812144
↑修復が無事に出来ました。

【導入してみて】

今まで修復不可能であったものが遂に修復可能になりました。
ただし修復したとしても、該当のv1.16カーネルを再度入れようとするとまたホワイトアウトするので要注意(また修復すればいいのですが・・)
またホワイトアウトしたDSTTでも該当のフラッシュメモリ以外のものは修復できません。
この場合はv1.16カーネルが原因ではなく、接触不良などが絡んでいると思われます。

例えばこんな表示になった場合、
INTEL 28F160B3
This can't be recovered


この場合はv1.16カーネルの影響ではなく、単に不良品の可能性が高いので間違いのないようにしてください。

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コメント

DSTT(Fake)で本家カーネルを入れた為、ホワイトアウト発生・・
しかも所持している2台とも・・(;´д`)トホホ しましたが、知人のDSTTを借りて本日FakeRecoveryを試したところ・・・
ホワイトアウトしていたのが嘘のように見事復活致しました!!!

管理人さんの分かり易い説明&FakeRecoveryの作成者ボヤッキー氏に感謝です。

本当に嬉しく思い書き込みさせていただきました。

投稿: はっし~ | 2008年12月18日 (木曜日) 午後 04時17分

>はっし~さん
修正出来たみたいで本当に良かったです。
あと新しい情報ですが、新型マジコンであるDSTTiがDXでも販売し開始しました。
DSiを購入予定 or 既に所持している場合はこちらもチェックしてみてください。
価格は1900円前後なのでAK2iよりも買いやすいかなと思いますし。

投稿: MOO | 2008年12月18日 (木曜日) 午後 11時56分

すごく分かりやすい説明でウチのDSTTも復活できました
ありがとうございました!!

投稿: さりけい | 2008年12月26日 (金曜日) 午後 04時43分

この記事のおかげで助かりました。
ありがとう!

投稿: Lion | 2009年1月17日 (土曜日) 午後 11時22分

自分も困っていましたがこのツールのおかげで無事治りました!

投稿: 名無しさん | 2009年2月13日 (金曜日) 午後 07時49分

はじめまして、私もどうやらFakeを購入したみたいで、先日DSを起動したところ、真っ白な画面しか表示しなくなりました。
こちらのサイトの情報をもとに修復を試みようかと思っていますが、1つだけお聞きしたいことがあります。正常なTTから異常TTに入れ替えをするとき、SDも取り出して差し替えるのですか?それとも、修復する方のTTは空のままでいいのでしょうか?
ここが気になり、前に進めずにいます。臆病な私にご指導をお願いします。

投稿: しょうちち | 2009年2月15日 (日曜日) 午後 10時09分

はじめまして^^
いつもブログ拝見させていただいてます。
この記事を見てDSTT二つ復活しました。
有難うございました。

あとダンプデータのあるサイトを見つけたんですが、リンク貼るのはまずいですか??

投稿: ツネ | 2009年5月28日 (木曜日) 午後 11時00分

>ツネさん
復活したようでなによりです。
あとダンプデータのリンクを貼るのは少々マズいのでここでは貼らないでください。

投稿: MOO | 2009年5月30日 (土曜日) 午後 01時33分

DSTTiでも使えるのでしょうか?
また、新しくでたのでしょうか?

投稿: aki | 2010年2月10日 (水曜日) 午前 02時33分

>akiさん
こちらで紹介しているものでは対応できないと思います。

>>また、新しくでたのでしょうか?

FakeRecovery v2.0なるものが一部で紹介されていますが、真贋不明です。
本物であるならボヤッキー氏のサイトで紹介されると思いますが。

>>【1.4FW非対応のDSTTi-ADVのフラッシュを1.4対応のDSTTiのフラッシュで書き換える最新版FakeRecovery v2.0】

i対応のFakeRecoveryは例の大学生(ルパンがウザいブログ主)がボヤッキー氏と内通して作られたもの。

↑「大学生、FakeRecovery v2.0、lupin」という単語で当ブログに来る方が増えていますが、全く関係はありません。
ブログパーツにルパン3世を使用してはいますが、全く無関係なのであしからず。

投稿: MOO | 2010年2月12日 (金曜日) 午前 12時52分

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